【女性座談会/前編】
急成長ベンチャーで描くキャリアと、
女性としてのライフステージ、そして本音。
「コンサルタント」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。激務、冷徹、実力主義……。特に異業種からの転職を考える際、そのハードルの高さに尻込みしてしまう人は少なくありません。
今回は、システムエンジニア(SE)と裁判所事務官という、全く異なるバックグラウンドを持つ2人の女性社員による座談会(前編)をお届けします。 なぜ彼女たちは安定した前職を辞め、設立間もないベンチャーコンサルティングファーム「クオンツ・コンサルティング」を選んだのか。そして、入社前に抱いていた不安は払拭されたのか。飾らない言葉で語られる「転職のリアル」に迫ります。
参加者プロフィール
コンサルタント 松尾さん
社会人5年目。前職は大手情報通信会社でシステムエンジニアとして勤務。2025年1月にクオンツ・コンサルティングに入社。
コンサルタント 橋倉さん
社会人4年目。 前職は裁判所職員として勤務し、家庭裁判所調査官という専門職に従事。2025年3月にクオンツ・コンサルティングに入社。
前職から現職へのキャリアチェンジ
―まずはお二方の自己紹介をお願いします。
松尾:私は社会人歴5年目で、前職は大手情報通信会社でシステムエンジニアをしていました。4年弱働いたのちに、2025年1月にクオンツに入社しました。よろしくお願いします。
橋倉:私は前職で裁判所職員として勤務し、家庭裁判所調査官という専門的な仕事をしていました。そこから心機一転、クオンツに入社をして、現在約9カ月目になります。
―これまではどんなキャリアを歩んできましたか?
松尾:システムエンジニアでしたが、基本的にコードを書くというよりは、PMOとして案件の管理をしたり提案を行ったりといった、「上流」の工程をやってきました。
橋倉:私は家庭裁判所調査官として、主に「家事事件」と「少年事件」という2種類の事件を扱ってきました。家事事件では、離婚調停や成年後見事件などを幅広く扱い、少年事件では非行少年に関する事件を扱っていました。どちらも家族や周りの社会環境を見て、子供や家族にとってどのような処遇が適切かを裁判官に提案するような仕事をしていました。
―現在のクオンツでの業務内容と、
関わっているプロジェクトについて教えていただけますか。
松尾:私は大手通信会社様がお客様で、エンドユーザーは公共系のお客様です。ネットワーク構築の大きな更改プロジェクトの中で、1つの設定変更箇所を任されています。主にプロジェクト推進、ベンダーコントロール、ベンダーからの成果物のレビュー、お客様や他ベンダーとの調整などを行っています。現在は常駐で、クライアントやエンドユーザー、各所と連携を取っています。
―公共系とのことですが、エンドユーザーの方ともコミュニケーションを取るのでしょうか。
松尾:そうですね。毎日ではありませんが、説明に行ったり、何かあった時に対応したりすることはあります。
―ありがとうございます。橋倉さんはいかがですか。
橋倉:今は大手SIer企業がお客様で、航空業界に対する新規ビジネスの戦略立案というプロジェクトを担当しています。具体的には、まず市場調査をしてどのような分野に成長性がありそうかを考えたり、公共領域への提案も想定できるので国家予算の分析をして伸びそうな領域を選定したりします。そして、その領域においてどうアプローチしていくか、最終的にどういうビジネスにつなげていくかまで検討して提案するような業務を行っております。
転職の動機:「成長」と「ライフステージ」
―コンサル業界を志したきっかけを教えてください。
松尾:理由は2点あります。1点目は、「もっとお客様の近くでアプローチしたい」と思ったからです。元々「自分の力で顧客の課題解決をしたい」と思ってシステムエンジニアになったのですが、前職は会社やプロジェクトの規模が大きすぎて、自分の判断で動けないことが多くて。「自分がこうしたい」と思っても、お客様に届くまでに膨大なフローがかかるんです。立ち返った時に「本当にやりたいことはこれじゃないかも」と思うようになりました。そのため、より顧客折衝が多く、本当の課題にアプローチできるコンサル業界を目指しました。
2点目は、女性としてのライフステージを考えたときに若手のうちから成長しておきたいという想いです。私は結婚もしたいし子供も欲しいと考えています。そうしたライフイベントを迎える前に、20代のうちにもっと自分が成長して、スキルを上げておきたいと考えました。コンサルなら様々な業界を見る中で、知識や経験が一気に増えます。ブランクができてもバイネームで指名してもらえるような、できることの幅が広い人材になっておきたいと思いました 。
―素晴らしいですね。「早期に自分の強みを身につけておきたい」ということですね。橋倉さんはいかがですか?
橋倉:私も理由は2つあります。1つ目は転職活動の軸として「成長」を置いていたことです。公務員からファーストキャリアをスタートしていることでビジネス経験に遅れをとっている認識があったので、一番成長できる職種としてコンサルを選びました。営業とは違い、自分自身が商材となり自分を売り込むのでビジネススキルが身につきますし、裁量も大きく提案の幅も広いので、業務を通して成長できると考えました。
もう1点は、前職の「調査をして根拠を持って提案する」という仕事の型が自分の価値観にマッチしていて好きだったことです。その業務内容としてコンサルが浮かび、志望しました。
入社前の不安と、働いてみて分かったリアル
―コンサルタントへのキャリアチェンジは大きな決断だったと思います。当時不安に思っていたことはありますか?
松尾:不安はありました。「これまでの経験が活かせるのか」「周りに淘汰されないか」というスキル面の不安はもちろん、働き方への懸念もありました。また、私が内定をもらった当時はまだ社員が30名ほどで、会社の中身がわからない状態でした。
―それでも入社を決めた理由は?
松尾:逆に、「若い時しかできない経験かな」と思ったんです。未知の環境に飛び込むような決断は、当時26歳の自分だからこそできることだと思いました。もし5年後、守るべきものができた時にはできない決断だと思ったので、「タイミングとして今しかない」と思って飛び込みました。
―実際に入ってみて、その不安はどうなりましたか?
松尾:実際に入社してみて、良いギャップがたくさんありました。もちろん忙しい時期もありますし、プロジェクトによるものもありますが、若いファームでありながら先輩方がクライアントからの信頼をしっかり積み上げてくださっているおかげもあり、現在は思った以上に柔軟な働き方もできています。研修制度やメンター制度のおかげもありスキル面の不安もすぐに払拭されました。社員も面倒見が良くフランクな人が多く、風通しの良い環境だなと感じています。
―橋倉さんはいかがでしたか?
橋倉:私も松尾さんと似ています。「残業の多さ」「ビジネススキル不足」「女性が少ない環境で馴染めるか」「女性のための制度はあるのか」....いろいろな不安がありました。ただ、実際に入社してみて、激務過ぎるというイメージは払拭されたと思います。コンサルは激務のイメージが強かったので、ほぼ毎日徹夜を覚悟で入社したのですが、そんなことはなくて安心しました(笑)最終報告前など忙しいタイミングももちろんありますが、公務員時代の「全体的に時間軸がゆっくりしている感じ」に物足りなさを感じていたので、仕事とプライベートにメリハリがついて今はとても充実しています。
―女性が少ない環境についてはどうでしたか?
橋倉:初めてアサインされたプロジェクトに女性の先輩がいらっしゃって、とても救われました。公私ともに相談に乗っていただきましたし、同性だからこそ打ち明けられることも様々な場面でありました。その先輩とはプロジェクトが変わった今でも定期的にご飯に行ったり、キャリアの相談に乗ってもらっています。
松尾: 私は、同月入社の女性社員ともう一人女性がいたので、プロジェクトは違いますがよくコミュニケーションをとっており、心強い存在です。女性社員は20代後半ぐらいが多いですね。
性別も社歴も関係ない。「やりたい」と言える環境
―現在クオンツで働いていて、どのような「挑戦」ができていますか?
松尾:実際に入社して、自分が女性だからといって区別されたり評価されたりすることは全くありません。本当に優秀な人がフラットに評価されている環境だと感じます。挑戦の機会としては、自分のやりたいことや挑戦したい分野について定期的に上司や営業担当の方々とコミュニケーションを取っていて、尊重してくださっている感覚があります。私自身「会社を作ること」に関わりたくてベンチャーを選んだので、こういった社員インタビューや採用に関わることなど、大企業では関われない部分に呼んでいただけるのも楽しいですし、挑戦だと捉えています。
―橋倉さんはいかがですか。
橋倉:プロジェクト以外でも、「提案資料作成をやりたい方はいませんか?」といった声かけの機会が多々あり、手を挙げれば性別関係なく選抜して任せてもらえます。私も入社早々に興味のあった分野の資料作成に参画させていただきました。評価の面でも、明確な指標に基づいてフィードバックをいただけるので、性別に関係なく客観的に評価されていると感じます。実際に昇格も叶いましたが、そこに女性だからという違和感や不安はありませんでした。
―変な気遣いも忖度もなく、実力が正当に評価される環境ということですね。
(後編へ続く)
