SIerからITコンサルタントへ。
15分単位の意思決定がもたらす「仕事の質」の変化
SIerのエンジニアから、クオンツ・コンサルティングへと転身した崔さん。「技術を扱う」立場から「技術をビジネスに活用する」立場へと転換した彼女に、転職の背景や入社後に感じたリアルな変化、そして当社で働く「やりがい」と「社風」について語ってもらいました。
「技術そのもの」の先にある、ビジネス課題の解決
―まずは、クオンツ・コンサルティングへ参画するまでの経歴を教えてください。
前職はSIer企業でシステムエンジニアを務めていました。主に大手通信会社の基幹ネットワークに関連する検証プロジェクトに携わり、テスト業務やリソース管理などを担当していました。
―順調にエンジニアとしてのキャリアを歩まれていた中で、なぜコンサルタントへの転身を考えたのでしょうか?
転機となったのは、前職で経験したグローバル研修です。台湾のベンダーを訪問し、次世代データセンターの戦略について議論を交わす中で、自分の気持ちが変化していきました。
これまでは「技術そのもの」をいかに構築し、運用するかに注力してきましたが、次第に「技術をどう活用して、企業のビジネス課題を解決するか」という上流フェーズに深く関わりたいと強く思うようになったのです。単なるインフラ構築に留まらず、コスト削減や事業戦略といった視点からITの価値を最大化させたいと考え、コンサルティング業界への転職を決意しました。
―数あるコンサルティングファームの中で、なぜクオンツを選んだのですか?
転職活動では「ベンチャー企業」と「コンサル」の2軸を重視していました 。エージェントから「スピード感を持って、裁量大きく働きたいなら、クオンツが合うのではないか」と勧められたのがきっかけです。また、当時は会社が立ち上げ期でもあったため、自ら組織作りにも貢献できる点に大きな魅力を感じました。
「4倍速」で進む意思決定。求められたのは主体的な思考
―実際に入社してみて、前職との環境の違いをどのように感じていますか?
一番驚いたのは、意思決定の圧倒的なスピード感です。例えば、社内の会議設定は基本的に15分単位です。その短い時間の中でレビューを行い、結論を出さなければなりません。前職では1時間の会議が当たり前だったため、感覚的には「4倍速」のスピードで仕事が動いている印象です。
―そのスピード感に対応するために、意識の変化などはありましたか?
働き方の「質」が根本から変わりました。エンジニア時代は指示に基づいたタスク消化が中心でしたが、現在は「いつまでに、誰と、どのような意思決定をすべきか」を自ら設計し、プロジェクトを進めていく主体性が求められます。会議時間が短い分、その場での合意形成に向けた「事前準備」の重要性が増し、深く思考するプロセスを大切にするようになりました。
―未経験の領域に対する不安はありませんでしたか?
最初は資料作成における表現の細かなニュアンスなどに苦労しました。しかし、マネージャーからの手厚いフィードバックに加え、基礎研修などのサポート体制があったため、過度な不安を感じることはありませんでした。
―入社後の研修やサポート体制で具体的に助かったことはありますか?
入社当初、特に心強かったのが「メンター制度」です。私の場合、2週間に一度・30分間の面談が設けられていました。プロジェクト外の第三者視点から、業務の進め方はもちろん、キャリア形成や悩みなど、業務内外を問わずフラットにアドバイスをもらえる場があることは、精神的にも大きな支えになりました。
また、プロジェクト現場ではマネージャーから、資料のロジック構築や表現の細部に至るまで、日々徹底的なフィードバックを受けることができます。この二つのサポートの組み合わせがあったからこそ、コンサルタントとして早期に立ち上がることができたのだと感じています。
—現在はどのようなプロジェクトでSIer時代のご経験を活かされていますか?
現在は金融機関向けのビジネス戦略立案やDX支援を担当しており、前職で培ったITインフラの知見がそのまま武器になっています。技術的な裏付けがあるからこそ、クライアントの課題に対してより深く、本質的な提案ができている実感があります。
クライアントからの「次もお願いしたい」が最大のやりがい
―SIer時代と比較して、クライアントとの関わり方はどう変わりましたか?
前職では、クライアントとの間に複数の立場が介在することが多く、経営課題に直接触れる機会はあまりありませんでしたが、現在はクライアントと直接対話する機会が格段に増えました。「何を作るか」よりも「なぜそれが必要なのか」という問いから始まるため、まだ慣れないことも多いですが、自分の言葉や提案がそのままクライアントに届く環境は、エンジニア時代とは全く異なる手触り感があり、それが日々の仕事への向き合い方を変えてくれていると感じています。
―そうした環境の中で、クオンツ入社後、どのような瞬間にやりがいを感じますか?
金融機関の多岐にわたるステークホルダーの方々と合意形成を図ったプロジェクトが印象に残っています。異なる意見を持つ関係者に対し、丁寧にヒアリングと調整を重ね、最終的な承認をいただき実行フェーズに移ることができました。
その際、認識の齟齬が生まれないよう「正確な言葉選び」を徹底したことが、信頼構築に繋がったと感じています。プロジェクトの終了時に、お客様から「崔さんの丁寧な働きぶりが評価された。次もお願いしたい」と直接お言葉をいただき、継続契約に繋がった瞬間は、これ以上ないやりがいを感じました。
―クオンツに入社して1年が経ちますが、実際にどのような点で成長を感じますか?
スキル面では、NIST標準をベースとしたゼロトラスト成熟度評価フレームワークをゼロから独自設計するなど、技術知識をコンサルティングの文脈で構造化する力がついたと感じています。一方で、それ以上に変わったのはマインドセットです。以前は「与えられた課題を解く」姿勢でしたが、今は「そもそもこれが解くべき課題か」を問うことが自然にできるようになりました。また、多様なステークホルダーとの合意形成経験を重ねたことで、相手に合わせたコミュニケーション設計力も上がったと思います。
オープンでフラットな「助け合い」の文化
―社内の雰囲気や、メンバー間のコミュニケーションはいかがでしょうか?
非常にオープンで、誰にでも相談しやすい雰囲気だと感じています。自分が担当しているプロジェクト以外のメンバーであっても、困ったことがあれば快くアドバイスをくれます。
また、若手メンバーが多く活気があります。オフィス近くでのランチ会などを通じて、仕事以外でもフランクにコミュニケーションをとっています。こうした日常の繋がりがあるからこそ、業務においても自然と助け合える関係性が築けているのだと思います。
―『組織作りへの貢献』という点において、具体的に社内で携わっているプロジェクトはありますか?
現在、ISMS(ISO 27001)の認証取得プロジェクトに携わっています。これは社外クライアント向けの支援ではなく、自社の情報セキュリティ管理体制そのものを整備するプロジェクトです。審査対応や社内ルール策定など、組織の土台を内側から作る経験で、会社が成長していく過程に当事者として関われることに、大きなやりがいを感じています。
「自分が何を成したいか」を見極め、挑戦してほしい
―今後の目標について教えてください。
まずは現在のプロジェクトにおいてアウトプットの質をさらに高め、クライアントへさらなる価値を提供し続けることです。そして、これまで支えてくださったマネージャーや周囲の期待を超える成果を出せるよう、コンサルタントとして成長していきたいと考えています。
―最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。
大切にしてほしいのは、「自分が何を重要視しているのか」を明確にすることです。働き方、成長環境、人間関係など、自分にとっての優先順位を見極めてみてください。当社は、指示を待つのではなく、自律的に考え、主体的に行動できる方であれば、非常に楽しく、充実感を持って働ける環境だと感じています。私のようにIT系のバックグラウンドを持っている方も活躍できると思うので、一歩踏み出してみると一段階上の成長を実感できるのではないでしょうか。
編集後記
印象的だったのは、崔さんが語った「4倍速」という言葉です。エンジニアとしての確かな技術基盤を持ちながら、そこに安住することなく、15分単位の意思決定が求められるコンサルティングという未知の世界へ飛び込んだ彼女の姿勢には、強い「主体性」を感じました。
「自分が何を成したいかを明確にすることが大切」という崔さんの言葉通り、クオンツ・コンサルティングは、目的意識を持って自走する人にとって、年齢や国籍、バックグラウンドを問わず無限のチャンスが広がる場所です。
